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COLUMN

ロンドンドライジンという呼称について

カテゴリ: ジン 作成日:2019年10月16日(水)

連続式蒸留器が発明されるまでのアルコールは荒々しく雑味の多いものでした。ジンは18世紀後半に始まった産業革命を機にイギリスの代表的な蒸留酒となりましたが、このアルコールの粗さを隠すために大量の砂糖を混ぜたスイートジンが主体で庶民が安直に憂さを晴らすための「怠け者を漬け込む酒」とさえ呼ばれていました。

19世紀前半の連続式蒸留器の発明で品質の良いアルコールをベースにしたジンが登場すると、スイートジンとは全く異なる味わいの良さから瞬く間にロンドンで注目を集め、「ロンドンドライジン」と呼ばれて爆発的に広まりました。「ロンドンドライジン」とはこの良質なジンのタイプを表す呼称であり、ロンドンで製造されていることを必要としません。

 

連続式蒸留器が発明されるまでのアルコールは荒々しく雑味の多いものでした。ジンは18世紀後半に始まった産業革命を機にイギリスの代表的な蒸留酒となりましたが、このアルコールの粗さを隠すために大量の砂糖を混ぜたスイートジンが主体で庶民が安直に憂さを晴らすための「怠け者を漬け込む酒」とさえ呼ばれていました。19世紀前半の連続式蒸留器の発明で品質の良いアルコールをベースにしたジンが登場すると、スイートジンとは全く異なる味わいの良さから瞬く間にロンドンで注目を集め、「ロンドンドライジン」と呼ばれて爆発的に広まりました。「ロンドンドライジン」とはこの良質なジンのタイプを表す呼称であり、ロンドンで製造されていることを必要としません。

ボタニカルの数

ボタニカルの数を増やすと香りの構成がより多角形になってバランスは取り易くなりますが「香りの焦点」が失われてしまいます。そのため再蒸留後のブレンドや香料の添加によって香りの焦点を付加する必要が生じる場合があります。ボタニカル数の多いジンがロンドンドライジンではなく蒸溜ジンに区分されることが多いのはこの理由によるものです。